とぅーごの授業ノート

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ハセブロ勉強会 2020/05/03~05/04 エンジニアに必要な行動力と視点を変える技術【Googleも採用している仕事術を紹介】

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こんばんは。

本日はハセブロ勉強会 2020/05/04の内容の復習記事です。

【この記事はこんな人におすすめ】

  • エンジニアになりたてで、これからキャリアアップを目指す方

→この記事が自分のエンジニアとしての働き方を見直すよいきっかけになると思います。

  • エンジニアの働き方に興味がある方

→この記事が自分が持っているエンジニアの働き方についての理想と現実のギャップがないか確かめる機会になるはずです。

  • ハセブロプログラミングコミュニティ参加者

復習用にこの記事をご活用ください!

誰よりもわかりやすく、役に立つような記事になるよう精進しますので今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

 前回までの復習

 

WEB系エンジニアに求められる能力

  1. 問題解決能力
  2. コミュニケーション能力
  3. 前提を疑う能力

 

1.問題解決能力について

 

問題=理想と現実のギャップ

ex.模写

こんなサイトを模写したい(=理想)

技術的にわからない箇所がある(=現実)

→サイトを模写するために技術を学ばなければならない(=問題)

 

問題解決の基礎
  1. 問題に気づく
  2. あるべき姿を設定する
  3. なぜ問題が発生したか考える
  4. 解決策を考える
  5. 解決策を実行する
  6. 問題が解決できるか検証する
 問題を解決するための考え方
  • 仮説思考

情報をたくさん集めるのではなく、限られた情報から仮説を立てて検証することを繰り返す

  • 問題を見極める

視野を広く持ち、空気に流されないことで確証バイアスを避け、問題が発生するきざしに気づく

 

↓こちらの記事も参考にどうぞ↓

 

togo-blog.hatenablog.jp

 

 

2020/05/03 行動する技術

さて、前回まででWEB系エンジニアに求められる3つの能力のうち1つ目の"問題解決能力"について見ていきました。

2020/05/03の回では2つ目の"コミュニケーション能力"について扱いました。まず最初に今回の重要ポイントを紹介します。

問題解決の鍵はスピードと周りを巻き込むこと-ほとんどの重要な問題の解決は他者の協力を必要とする

エンジニアって一人で黙々と黒いPC画面(エディタ)の前でカタカタ…ってしているイメージがありませんでしたか?

 

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こんなやつです

 

このイメージから「エンジニアになれば黙々とコードを書いているだけでお金がもらえるかもしれない」というイメージを持っていらっしゃる方もいるかもしれません。

しかし実際の現場では黙々とコードを書いているだけで仕事が終わることはありません。コードを書くのは仕事の手段1つにすぎないのであってそれが全てではありません。

もし「エンジニアは黙々とコードを書いているだけ」というイメージをお持ちの場合はいますぐ捨ててください。

 

じゃあ「コードを書く以外に何が必要なんだよ」って話ですけどその1つが「コミュニケーション能力」です。今回の勉強会の内容でいうコミュニケーション能力とは、特にチームのメンバーとのコミュニケーション能力をさすと思います。

なぜコミュニケーション能力が必要になるかというと、なるべく速く、なるべく正確にサービスを提供するためでしょう。(どの仕事でも当たり前のことではありますが)

チームメンバーとのコミュニケーションによって"周りを巻き込み"、スピーディに仕事をすることで問題を解決し、お客様により良いサービスを提供するのです。

 

周りを巻き込むためにコミュニケーション能力が必要である以上、相手の立場に立って考えることは欠かせません。

 

SPRINT - 多くのことをより速く Googleの仕事術

周りを巻き込み、チームで仕事を進める時の進め方の例としてSPRINTというのをを紹介します。まず、SPRINTとは何か?ですがちょうど参考になる記事がありましたのでそちらを引用させていただきます。

 

 スプリントは、月曜から金曜までのたった5日間で、問題の洗い出しからアイデア出し、プロトタイプの制作、そしてユーザーテストまで行ない、最大の成果を生み出す開発プロセスだ。

グーグル式仕事術「スプリント」を今すぐあなたがやるべき理由 | SPRINT 最速仕事術 | ダイヤモンド・オンラインより引用

 

5日間でそこまでできんの?と正直思ってしまいます。

記事によるとスプリントでなぜ5日間でこれだけのことができるのか、ポイントは3つ。

  1. 問題の洗い出しに時間をかける。目標をしっかり見定めることでその後の仕事のスピードが桁違いにあがる
  2. 解決策を考える時は一人ずつアイデアを持ち寄る。個人でアイデア出しをする方がチーム全員でアイデア出しをするよりも量・質ともに優れた結果を出せるようである。(1958,イェール大学の研究結果より)また、個人で作業をすることで責任感とプレッシャーが増し、仕事の生産性をあげるよう駆り立てられる。
  3. プロトタイプの作成は完璧を求めない。ユーザーテストでは仕事の方向性がわかればよいので必要な部分だけさくっと作成すれば十分ということ

 

「毎日会社に行って仕事をしているはずなのにどうもプロジェクトが進んでいる実感がない」…というチームこそ実践してほしい仕事の取り組み方ですね。

 

 

2020/05/04 視点を変える技術

WEB系エンジニアに求められる3つの能力のうち、ここまでで最初の2つ「問題解決能力」と「コミュニケーション能力」について扱ってきました。

2020/05/04の回では3つ目の前提を疑う能力について深掘りしていきます。

 

なぜ前提を疑うのか?

エンジニアは"0から”を作り上げる仕事だからです。エンジニアはそれまでになかったものを0から作り上げて、社会に価値を提供する仕事ということです。

0から作り上げる上ではそれまでの常識や当たり前の考え方(=前提)が障壁となります。だからこそ"前提を疑う"必要があるのです。

 

前提を疑い、視点を変える

前提を疑うことで"それまでになかった"価値を生み出すことができます。

その時には論理的な思考力だけでなく想像力と直感が必要になります。悲しいかな、人は問題に直面すると真正面から頭を使って解決しようとする癖があるようです。しかし実際には新しい価値を生み出すには想像力と直感が必要なんですね。

 

RPGなどをやっているときに、なかなか倒せない敵がいたとします。そして倒せもしないのに「何度かやれば勝てるはずだ!」と信じて挑んでは倒され、挑んでは倒されを繰り返した経験はありませんか?そして挙げ句の果てに別の街でもらえるアイテムを使えばさくっと倒すことができた、みたいな経験をしたことがありませんか?

 

問題を解決するため鍵は問題に正面からぶつかり続けるだけでは見えてこないようなものだったりするのです。RPGの例で言えば、別の街でもらえるアイテムの存在は「何度かやれば勝てるはずだ!」と信じている人には見えてこないわけです。だからこそ、一度問題から離れて、視点を変えることが必要なんですね。

 

イデア発送のフレームワーク - 質問チェックリスト SCAMPER

視点を変える技術の1つの例として、SCAMPERというのを紹介します。

 

SCAMPERとは簡単にいうと

7項目48の質問リストを用いて短時間で多くのアイデアを出す方法です。

項目は以下の7つになります。

  • 入れ替える(Substitue)
  • 組み合わせる(Combine)
  • 当てはめる(Adapt)
  • 変更する(Modify)
  • 他の用途に用いる(Put to other uses)
  • 排除・縮小する(Eliminate)
  • 並べ替える(Rearrange)

ちなみに全48の質問はこちら。これは覚えなくてもよくて、紙に印刷してすぐ使えるようにしておくとよいそう。

 

SCAMPER Questions(出典:『creativity UNBOUND』 ※翻訳は筆者ら) チェック
Substitute(代える、代用する) S1)代用可能な部分はどれか  
S2)何を代わりに使うことができるか  
S3)ほかに誰を含めることができるか  
S4)ほかにどんなグループを含めることができるか  
S5)代わりにどんなプロセスを使うことができるか  
S6)代わりにどんなマテリアル(モノ)を使うことができるか  
Combine(組み合わせる) C1)何を組み合わせることができるか  
C2)ブレンドする(混ぜ合わせる)ことはできるか  
C3)どんな種類のアンサンブル(取り合わせ)を使うことできるか、創ることができるか  
C4)部分同士を、どのように組み合わせることができるか  
C5)目的同士を、どのように組み合わせることができるか  
C6)アプリケーション(応用方法)同士を、どのように組み合せることができるか  
C7)マテリアル(モノ)同士を、どのように組み合せることができるか  
Adapt(適応させる) A1)これは、ほかのどのような考えを思い付かせるか  
A2)何かほかに、これに似たものはないか  
A3)過去に似た状況はないか  
Modify(修正する) M1)さらにTwist(ひねり、コトの意外な曲折)を加えることができないか  
M2)その意味あいを、どのくらい変えることができるか  
M3)色や外形を、どのくらい変えることができるか  
M4)サウンド(音、騒音、音声)を、どのくらい変えることができるか  
M5)何を加えることができるか  
M6)高さ・高度をどれくらい増やせるか  
M7)重さをどれくらい増やせるか  
M8)強度をどれくらい増やせるか  
M9)頻度をどれくらい増やせるか  
M10)価値をどれくらい増やせるか  
M11)何を減らすことができるか  
M12)何を縮小することができか  
M13)何を簡素化することができるか  
M14)控えめに言うことができるのは、どんな部分か  
M15)サイズをどれくらい小さくできるか  
M16)重さをどれくらい軽くできるか  
Put to other uses(ほかの使いみち) P1)そのままで、何かほかへ使えないか  
P2)もし一部を変えたら、新たに生まれるほかの用途は何か  
P3)ほかにどんなマーケットが受け入れるか  
Eliminate(省略する、除去する) E1)何を、取り除くことができるか、省略することができるか  
E2)ある部分がない時、どうやって実行するか  
E3)何を犠牲にできるか  
E4)あげてしまえるものは、何か  
Rearrange(再調整する) R1)ほかに、どんなパターンが使えるか。  
R2)ほかに、どんな配置が使えるか  
R3)ほかに、どんなレイアウトが使えるか  
R4)何を交換できるか  
R5)何を置換できるか。言い換えられるか。  
R6)何を、再結合できるか  
R7)逆にしたらどうなるか  
R8)上下逆さまにしたらどうなるか  
R9)内外を裏返したらどうなるか  
 

SCAMPER法――「10分以内にアイデア3つ出さなきゃ」をかなえる方法 (1/4) - ITmedia エンタープライズより引用

 

具体的な使い方は記事を参考にするとこんな感じです。

  1. (アイデア出しのテーマが決まったら)質問表を取り出す
  2. 1つの質問を5秒で読み、アイデアに関係ありそうなものにチェック。ダメならパス
  3. チェックした質問でアイデアを出す

 例えばですが、ダイソンの羽なし扇風機を例にとると、

  • M3)色や外形を、どのくらい変えることができるか
  • M11)何を減らすことができるか
  • E1)何を、取り除くことができるか、省略することができるか

このあたりにチェックがつきそうです。

 

こうやって予めこの質問表に沿ってアイデア出しをすると決めていれば迷わなくて済みます。しかも1つの質問につき5秒しか要さないので新しいアイデアを出したいけど考える時間がない人にはうってつけですね。

 

 

復習

今回はWEB系エンジニアに求められるコミュニケーション能力と前提を疑う能力を深掘りしました。

 

要点をおさらいしましょう。

  • 重要な問題の解決には他者の協力を必要とする。他者を巻き込むためにコミュニケーションをし、スピーディに仕事をすべし
  • エンジニアは0から新しい価値を生み出す仕事。そのため前提を疑う必要がある。前提を疑うために、視点を変える技術を養うべし
  • 上記2つを成し遂げるために、仕事の進め方の枠組みを有効利用せよ。SPRINT,SCAMPERなどはその一例

 

エンジニアが一人で黙々と黒いPC画面(エディタ)の前でカタカタ…ってしているイメージがあった人、エンジニアになって自分の専門性を手に入れるぞ!と意気込み、技術的な勉強に打ち込んでいた人にとっては考えさせられる内容だったのではないでしょうか。

 

コードを書く技術力が同じであるなら、こういった仕事の進め方そのものに関わる点がエンジニアとして他の人と差別化を図るポイントになります。他の職種でも同じですよね。知識があるだけじゃどうにもならんのですわ。

 

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改めて、コードを書くことはエンジニアの仕事の1つにすぎない

 

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ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

今後もプログラミング、読書、教養などを中心にみなさんのお役に立てるような情報を発信していきますので今後ともよろしくお願いします。

 

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